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加齢黄斑変性とは?
加齢とともに、モノを見るときに大切な働きをする網膜の中心部にある「黄斑」に変化が生じてものが見えづらくなり、視力の低下を引き起こす病気です。
黄斑の存在する網膜は、目から入ってきた光を刺激として受け取り、脳にその信号を伝える重要な役割を担っており、その結果、私たちはものを見ることが可能になっています。
そのため、網膜の中心部にある黄斑が加齢に伴って変化してしまうと、ものが見えづらくなり、視力の低下を引き起こします。
原因としては、主に加齢が原因と考えられていますが、その他にも、食生活や喫煙なども要因として考えられています。
症状
黄斑が変化すると、「モノがゆがんで見える」や「視野の中心が暗くなる」、「視力が低下する」といった症状が現れ、ちょっとした段差でつまづいてしまったりするなど、日常生活に支障をきたし、生活がしにくくなってしまいます。こういった症状も、急激に進行するタイプと、少しづつ進行するタイプの2種類があります。
加齢に伴い、発症する疾患であるため、少し見えにくくなっても「歳を取ったせいだろう・・・」と思ってしまい、治療時期が遅れてしまいます。しかし、老眼では、「モノがゆがんで見える」といった症状は現れないので、気になる症状がある場合は、一度眼科へ受診することをおすすめします。
治療
加齢黄斑変性には、黄斑が委縮していくタイプと悪い血管が生えてくるタイプがあり、治療の対象となるのは主に後者になります。
網膜断層撮影(OCT)やOCTを使用した造影剤を使わない血管描出により、病変のタイプと範囲を調べます。
治療は、眼球内に薬剤を注射します。非常に細い注射針を使い、薬剤量もごくわずかですので、痛みはほとんどありません。当院では手術室を使用し、注射を行っております。